暑い日も寒い日も通い続けた保育園・幼稚園も、
残すところあとわずか。
そして今日はいよいよ卒園式!という日の朝に
子どもが発熱…。
こんなことはどこのご家庭でも起こりうることなのです。
せっかくの卒園式だし、少しくらい熱があっても出席させたい
という気持ちは分かりますが、ちょっと待ってください。
本当に行っても大丈夫でしょうか…?
卒園式の前日・当日に発熱したお子様の様子を見つつ、
出席させるか欠席させるかの判断基準を確認し、
お子様の体調にもクラスのお友だちにも配慮した
ベストな選択をしてくださいね。
卒園式に発熱…何℃なら出席可能?〇〇の症状があれば欠席を!

遠足や運動会などイベント前になると
発熱することが多いお子様もいらっしゃると思いますが、
知恵熱と呼ばれる原因不明の熱が出るのは
実は生後半年〜1歳までの子どもだと言われています。
ですので、それ以降の年齢のお子様の突発的な発熱は、
なんらかの原因があると考えて良いでしょう。
風邪やそのほかの感染症以外にも、
発熱を伴う病気には「心因性」のものがあります。
いわゆるストレスや疲れなどといった
精神的なことが原因となるものです。
この心因性発熱は、発熱後しばらくすると
治るものがほとんどですが、なんらかの理由で
子どもにストレスなどが継続的にかかっている場合は
発熱を繰り返すこともあります。
熱以外に目立った症状がない場合の急な発熱は、
この心因性発熱であることが考えられますので
しばらく様子を見て判断してください。
しかし卒園式の時期を考えると、
特にインフルエンザなどの感染症が
流行している頃でもあります。
前日まで元気だった場合でも、
感染・発症している恐れがありますので
以下の症状が見られる場合には欠席を考える必要があります。
- 熱が38.0〜38.5℃以上ある
- 顔色が青白く表情がとぼしい、さえない
- ぼんやりしていて目を開いても視線が合わない
- 手足に力が入らず、立てない・歩けない
(しんどくて立てない・歩けないとは違った反応) - 呼びかけても反応がにぶく、横になりたがる
- おもちゃなどを見せてもいつものような反応がない
- 痙攣のような動作があり、一時的にでも意識がなくなった
- 悪寒で手足が震えている
- 風邪と似たような症状を伴っている
(咳・鼻水・喉の痛みなど)
このような症状が出ていると
なんらかの感染症にかかっている可能性があり、
受診の緊急性も高いと言えます。
無理をさせず、近くの小児科などで
すぐに受診することをおすすめします。
また、インフルエンザの場合は37.5℃以上の発熱後
12〜24時間以上経過していないと
正確な診断ができないようです。
このため、受診のタイミングによっては
インフルエンザが陰性と出る場合があります。
しかしその時園などでインフルエンザが流行っていたり、
身近に感染者がいた場合は、たとえ陰性だと診断されても
卒園式の出席は見送った方が良いかもしれません。
卒園式なのに熱が下がらず…欠席連絡のタイミングや伝達事項は?

当日の朝に発熱した場合、
その他の症状が遅れて出てくることもあります。
熱もなかなか下がらず本人の様子を見ても
出席が難しそうだと判断されたら、
すぐに園に連絡しましょう。
卒園式当日は、先生方も準備などで
忙しくしていることだと思います。
早めの連絡で、園の今後の対応なども決めやすくなるので
躊躇せず連絡することをおすすめします。
また、卒園式のインフルエンザなどでの欠席は
以外と多いようで、欠席した園児で後日
小さな卒園式をすることもあるそうですよ。
もし連絡前に受診を済まされているのであれば、
症状と診断結果を伝えましょう。
受診前の場合は、症状を伝えて「念のため欠席します」
ということを伝えれば大丈夫です。
発熱のみでそのほかの症状がない場合、
卒園証書授与のみの参加を許可してもらえることもあるようなので
希望を捨てずに、出席の準備はしておいても良さそうです!
ですが、ほかの園児たちのことを考えて
登園時は必ずマスク着用して、
なるべく早く帰宅するようにしてくださいね。
まとめ
卒園式に向けて歌や証書授与の練習を頑張ってきた子どもたち。
前日や当日に熱が出てしまうと、
これまで頑張ってきた練習の成果を
ママやパパに見てもらうことができない、
また最後のイベントを楽しみにしていた気持ちも
ショックで悲しみに変わってしまうことだと思います。
イベントごとに熱を出してしまうお子様ほど、
その日をどれだけ楽しみに待っていたか
見ていてもわかるかと思います。
そして熱が出てしまったことは子どものせいではありません。
本人の悔しい・悲しいという気持ちを理解し、
親であるママそしてパパが慰めることで
お子様も欠席を納得することができると思います。
「せっかくの卒園式なのに…」
と、子どもを責めてしまわないように配慮してあげて下さいね。