夏休みと比べて期間は短いものの、毎日の過ごし方に悩んでしまう冬休み。
寒さも深まる時期ですので、長時間の外遊びも親の体力的に厳しく、
家の中でダラダラと過ごしてしまうこともありますよね。
ですが、冬休みには冬ならではの季節行事がたくさんあります。
クリスマスから始まり大掃除や年越し、お正月など…毎年なんとなく過ごしてしまうこのような行事も、親の工夫次第で子供の学びの機会になったり、新年度を迎える心構えへと繋がるとても良い準備期間になります。
ここからは外遊びの紹介、
年末のイベントとそれぞれの意味や由来について合わせて見ていきたいと思います。
外は寒くても子供は遊び盛り!幼稚園児におすすめの冬の遊びは?

体力があり余っている子供たちは、冬でも外で元気に遊んでくれます。
いつもの公園や、冬休みだからこそ行ける少し遠くの大きな公園・テーマパークなど、
いつもと違う場所に遊びに行ってみるのも良いですね。
遊具が設置してある公園は、滑り台やブランコなどで遊ぶことができますが、
広い芝生でも工夫次第で楽しく遊ぶことができますよ。
ママやパパが小さかった頃に遊んでいた遊びも思い出しながら一緒に遊べると、
子供もとても嬉しくなると思います。
そこで、少し懐かしい道具を使わない遊びをご紹介したいと思います。
- 影踏み
相手の影を踏み合う遊びです。
2人でも、大人数でも楽しい遊びですね。
大人も子供も関係なく楽しく遊べる遊びのひとつでもあると思います。
鬼や行動範囲などのルールを決め、たくさん走らせてあげてくださいね。
- だるまさんがころんだ
目を隠した鬼が振り向いたら、鬼以外の子が動きを止める遊びです。
この遊びは2人以上だとより楽しく遊べると思います。
遊びの中で「ルール」を学ぶこともできますのでおすすめです。
- 反対信号
鬼になった子がその他の子に動きを指示し、その指示と反対の動きをする遊びです。
例えば鬼が「止まれ」と言ったら歩く、「進め」と言ったら立ち止まる、というような遊びです。
鬼が中心に立ち、鬼以外の子はその周りで輪になって指示を待ちます。
動きを間違えた子が何人か出たら、その中からじゃんけんで負けた子が次の鬼になります。
この遊びは室内でも出来るので、寒すぎて外出できない日などにも遊ぶことができますね。
- 色鬼
鬼が言った色にさわる鬼ごっこです。
周囲に色のついた花や、オブジェなどのものがある時に出来る鬼ごっこですね。
視野を広く持って遊ぶ訓練にも繋がるのでおすすめです。
- 高鬼
高い所にいる子にはタッチすることができない鬼ごっこです。
地面より高い所に登り、鬼に捕まえられないようにします。
ですが、鬼が高い所にいる子に近づいて
10数えるとその子はその場所から降りないといけません。
次の場所まで逃げるまでに鬼にタッチされたら鬼を交代します。
あまり大きい遊具などがある場所より、小さめの公園などの方が目も行き届いて安心ですよ。
- 氷鬼
鬼にタッチされた子が氷のように固まって動けなくなる鬼ごっこです。
氷になった子は、仲間にタッチしてもらうと解放されます。
人数が多いときは鬼が飽きたりすることがありますので、
鬼を増やして遊ぶと楽しいですよ。
- バナナ鬼
鬼に触られた子がバナナになって動けなくなるという遊びです。
鬼以外の子が「むき、むき」と言って、
バナナになった子の手を片手ずつ下げると解放出来るルールです。
鬼が全員をバナナにするか、飽きてしまったら鬼を交代します。
幼稚園で取り入れているところもあるようですので、もしかしたらお子様も知っている遊びかもしれません。
道具を使わない遊びとなると鬼ごっこ系の遊びが多くなってしまいますが、ただ鬼が追いかけるだけではなく「色鬼」「高鬼」「氷鬼」「バナナ鬼」など、他の要素を取り入れるといつもと違う鬼ごっこになって子供も楽しめるのではないかと思います。
ママやパパと子供だけで遊ぶと、大人の体力がすぐになくなってしまうかもしれませんので、お友達を誘って遊びに行けると良いかもしれませんね。
冬休みの過ごし方が毎日同じ…メリハリをつけるのは〇〇してみよう!

外遊びやお出かけがマンネリ化してきたら、
年末のイベントに合わせて子供と一緒に準備をしてみることをおすすめします。
クリスマスならクッキーやケーキ作りなどの料理を一緒にしてみたり、
部屋の飾り付けを手作りしてみましょう。
大掃除も天然素材のものを使えば、
お風呂掃除や窓・床拭きなど、子供でもお手伝い出来ることがたくさんありますよ。
冬休み期間中だからこそ、普段「片付けておきなさい」の一言で終わってしまう掃除や整理整頓も、便利グッズなどを揃えて片付け方を教えてあげることもできますよね。
早寝早起きの習慣もそうですが、使ったものを元の場所に片付けることも、
就学前の習慣として身につけておきたいものです。
幼稚園年長の子供をもつママは、冬休みの間に簡単なドリルなどを使って、机に座り勉強する環境と時間を作る方も多くいるようですよ。
冬休みは夏休みと違い、朝は寒くて子供たちもぼーっとしがちですが、「起床→洗顔→朝食→歯磨き→勉強」のような、毎日の習慣を身につけていくことで、新年度をスムーズに迎えられるようです。
年少さんや年中さんのお子様をもつ方も、
生活リズムを崩さないように早寝早起きは心がけたいですね。
冬休みも中〜終盤に入ると、年越しやお正月を迎える準備も始まります。
大晦日の夜にはその年を振り返り、子供とゆっくり会話を楽しむのも良いですね。
新年を迎えた朝には挨拶から始まり、
簡単でも良いので「新年の抱負」について話したり聞いてみても良いかもしれません。
子供にとってはお年玉をもらえる大イベント「お正月」ですが、お節料理に込められている意味について説明してみたり、お着物を着て外出することで日本の行事について学ぶ機会にもなりますよね。
ここで、冬休み中にあるイベントやそれにまつわる由来についてまとめてみたいと思います。
- クリスマス
イエス・キリストの誕生を祝う日です。
今では世界中にクリスマスが広まっていますね。
- 大掃除
大掃除は一年の煤を払い、お正月の神様を迎える準備として師走の宮中で始まったことが原型となっています。
神社などで年末の代表的な神事として「煤払い」を行う様子はテレビでも見たことがありますよね。
- 正月飾り
「門松」
一年中枯れることなく緑色で神様が宿る木とされる松。
大きな成長力で生命の象徴である竹。
そして、新春に咲き一年の始まりを意味する梅を紅白2色添えて。
2つで1組、向かって左を雄松・右をメス松と呼びます。
「注連飾り」
家の中が、年神様をお迎えするために清められていることを意味しています。
「鏡餅」
神に捧げる神聖な食べ物として、お祝い事やお祭りには欠かせないお餅を、神事に使う鏡や人の魂を模して丸く形作られたと言われています。
2つの丸は陰陽を表し、2つ重ねることで円満に年を重ねるという意味合いもあります。
- 〇〇納め
一年の最後の〇〇を締めくくる日のことを言います。
- お正月
「正月」とは本来1月の別称のことです。
1月を睦月と呼ぶのは、正月に一家揃って睦み合う様子を表したものです。
元旦に1年の幸福をもたらしてくれるという「年神様」を迎え、新たな年を家族で祝う日です。
- 初詣
初詣は旧年の感謝を捧げると共に、新年が良い年になるようにと願掛けを謝辞の神様に行うための行事です。
「年神様」が正月に各家にやってくる神様である一方、社寺には「氏神様」が祀られており、両者は異なる神様で、それぞれ違った意味合いがあるとされています。
- お節料理
おせち料理は年神様に備えるための供物料理のことを言います。
家族の繁栄を願う縁起物が多く、めでたさが重なるように重箱に詰めています。
- お年玉
もともとは年神様から新年に授かる「新しい魂」を「年魂(としだま)」と言いました。
現在では誕生日を節目にひとつ年を取りますが、かつてはお正月に年神様から「年魂」をもらって、みんなひとつ年を取っていたんですよ。
- 初夢
現代では「元旦、または2日の夜に見る夢」「新年最初に見る夢」とされていますが、昔は立春を正月としていたため、「節分の夜から立春の朝」までに見る夢を初夢と呼んでいました。
一富士・二鷹・三茄子が吉夢として有名ですよね。
- 初日の出
年神様は日の出と共にやってくると考えられていたため、初日の出は年神様の降臨を意味しています。
- 春の七草
お正月7日の「人日の節供」に邪気を払うために食べるのが七草粥です。
本来は7日の朝に食べるもので、前日の夜、未婚の乙女が摘んだ七草が良いとされていました。
- 鏡開き
お正月の間、年神様の居場所になっているのが鏡餅です。
そのため、年神様がいらっしゃる松の内のあいだは飾っておき、松の内が過ぎたら下げて食べ、年神様をお送りします。
鏡餅には年神様の魂が宿っているとされるため、鏡餅を食べることでその力を授けてもらい、1年の無病息災を願います。
- 書き初め
念頭に新年の抱負や目標をしたためて書きます。
「吉書」とも言い、元旦の早朝に汲んだ神聖な水「若水」で墨をすり、年神様のいる恵方に向かって祝賀や詩歌を書いたことに由来しています。
書き初めを書いたら、15日の小正月の左義長で燃やします。
その炎が高く上がると、字が上達すると言われています。
お正月を中心にそれぞれの意味や由来についてまとめてみましたが、「そうだったんだ、知らなかった」というような内容もいくつかありましたね。
楽しく過ごすだけの冬休みも良いですが、書き初めなどで新年の目標や抱負をしたためて、新年度に向けての気持ちの準備もできると良いですね。
日本の伝統行事でもあるお正月を、学びの機会としてお子様と楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
寒くて外に出かけたくない日も続く冬休み。
冬だからこそ楽しめる寒さや降雪、クリスマスからお正月にかけてのイベントなど、季節の移ろいを感じながら楽しい休暇になりますように願っています。